アブドゥルの愚痴 第一回


花京院「・・・ん?こ、ここは一体・・・」

アブドゥル「・・・来たか、花京院」

花京院「ア、アブドゥルさん!それに、イギーも!あなた達は死んだはずじゃ・・・」

アブドゥル「そう、私達は死んだ・・・。ここは死んだ者の集まる場所、死後の世界なのだ」

花京院「な、なんだって!!・・・という事は僕も死んでしまったというのか!?」

アブドゥル「そうだ、君はDIOとの戦いの中、敗れて死んでしまったのだ」

花京院「そうか・・・僕はあの時死んでしまったのか・・・ ジョースターさん達は、DIOに勝てるのだろうか・・・」

アブドゥル「我々は死んでしまったのだからな。後はジョースターさん達を信じる事しかできない」

花京院「そうですね・・・。だけど、最後までみんなと一緒に戦えなかったのが悔しいな」

アブドゥル「悔しい?・・・悔しいだって?」

花京院「え?」

アブドゥル「一番悔しい思いをしているのは一体誰だと思っているんだ」

アブドゥル「誰ですか」

花京院「アブドゥルさん!?」

アブドゥル「そうだ、この私だ!
・・・一コマだぞ?
一瞬で、モーションも断末魔も無しで死んだ! いや、『死んだ』というより『消えた』!
で、『アブドゥルは粉微塵になって死んだ』
・・・ふざけんなよ!!冗談じゃねーよ!いやマジで」

花京院「あなたはポルナレフを助けて死んでいったじゃないですか、十分価値のある死でしたよ」

アブドゥル「君はいいよ。何せDIOのスタンドの謎を解いて死んでいったのだからな。 それはそれは大きな手柄さ。 それに比べて、私はポルだぞ!ポルのアホだぞ!」

花京院「だが、あなたの死によってポルナレフは大きく成長した、あなたが助けたからこそ、 あの強敵、ヴァニラ・アイスに勝つ事ができたんですよ」

アヴドゥル「フン!大体、いっつもいっつもポル男ばっかり活躍しおってからに。 いわゆるあの漫画の中でいう、熱血漢タイプだろ? そりゃ全国の少年達のハートもがっちりキャッチするわ」

花京院「そうですね、ポルナレフは多くの戦いを通じて精神的に成長していく、そこに好感が持てますね」

アヴドゥル「それだ。インドの時もそうだ。私がポル男をかばって死にかけていた時があったろう? それ以来、私の出番は激減し、ポル男は大活躍。おかげで私は時の人となりかけていたよ。
それなのにポル男の野郎ときたら、アレだよ。DIOのワンパンチでナックダウンしやがった。 命を賭けてまでポル男を助けた私の重要性が、益々薄くなるじゃないか」

花京院「僕に文句言われても困りますよ。画太郎先生に言ってください」

アヴドゥル「呪ってやる・・・ポルナレフポルナレフ、ああ、ポルナレフ」

>つづく


kaeru
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